インターネット回線選びでは、まず「固定回線」か「モバイル回線」どちらにするかを決める必要があります。
この記事では、固定回線を選んだ方向けに、回線選びの次のステップである「どの種類の固定回線にするべきか」を検討していきたいと思います。
今の時代は、固定回線イコール「光回線」と考えて良いと思うので、「光回線の選び方」をテーマに進めていきます。
まだ「固定回線」か「モバイル回線」、どちらにするか決まっていない場合は、以下の記事を参考にして、どちらの回線にするかを、まずは検討してください。
「固定回線」と「モバイル回線」を選ぶための基礎知識
3つの光回線事業者の選び方
光回線を検討する際、まず光回線を提供する回線事業者を選ぶことから始めます。主要な光回線事業者は、以下の3つになります。
3つの光回線
光コラボレーション(NTT系) | |
auひかり(KDDI系) | |
NURO光(SONY-So-net系) |
※各回線の特長を説明した記事はこちら
「回線事業者」と「プロバイダ」を理解する
- 回線事業者(NTTフレッツ、auひかり、NURO光、など)
インターネットに接続するためのインフラである「回線」を提供する事業者を指す。光回線では、インフラとなる光ファイバーをサービス提供エリアに張り巡らせている事業者を指すことになります。 - プロバイダ(So-net光、Softbank光など)
回線事業者が所有する回線をインターネットに接続するサービスを提供する事業者を指す。
つまり、インターネットに接続するためには、「回線事業者」と「プロバイダ」両社のサービスが必要となります。光回線によるインターネット接続サービスが出始めた頃は、NTTが回線事業者として提供する「フレッツ光」を契約し、加えてプロバイダとも契約をする形態が主流でしたが、最近はNTTの光回線を使った「光コラボレーション」をはじめ、「回線事業者」と「プロバイダ」をセットにしてサービス提供する形態が主流になっております。
つまり、インターネット回線を選ぶときには、「回線事業者選び」→「プロバイダ選び」の順で検討し、契約はプロバイダ(もしくは代理店)とだけで済むと考えてください。
光回線事業者の選び方 ~2つの基準~
光回線事業者を選ぶ基準は、いろいろありますが、最初はシンプルに以下の2つの基準を持ってください。
光回線事業者を選ぶ2つの基準
- サービス提供エリアであるか
- スマホの契約回線によるセット割引が使えるか
サービス提供エリアであるか
回線事業者によりサービス提供可能エリアが異なります。そもそも住んでいるエリアがサービス提供エリアでない場合、その回線事業者は選択肢から外す必要があるので、まずはサービス提供エリアであるかどうかを調べましょう。
スマホの契約回線によるセット割引が使えるか
光回線の契約には、使っているスマホの回線とのセット割引が提供されるケースが多いので、回線選びにおいてスマホ回線とのセット割引を意識するようにしてください。スマホセット割引は月額利用料金に適用されるため、長期間利用が前提である光回線ではコストに大きく影響が出ることになります。
少しややこしいのですが、覚えておいて欲しいことがあります。
それは、スマホ回線と同じ系列の回線事業者を選ぶことが、必ずしもセット割引の条件では無いということです。
例えば、NTT系の光コラボレーション光回線のひとつである「Softbank光」は、回線事業者はNTTですが、スマホのセット割引対象はソフトバンクのスマホ回線契約者が対象となります。
このように、単純に回線事業者と同じスマホ回線を使っていることが、必ずしもセット割引の対象にはならない、ということを覚えておいてください。
オススメプロバイダを紹介する記事では、スマホセット割引を適用できる具体的な回線についても触れるようにしております。
各光回線事業者の選定基準
光コラボレーション(NTT系)
光コラボレーションは、NTTのフレッツ光回線とプロバイダがセットになった回線で、多くのプロバイダがサービス提供しております。
サービス提供エリアの確認 ~光コラボレーション~
NTTのフレッツ光回線を利用しているため、サービス提供エリアは全国に広がってます。
以下のサイトでサービス提供エリアの検索ができます。
スマホ回線とのセット割引 ~光コラボレーション~
光コラボレーション事業者は、全国に300以上あり、各事業者によりスマホ回線とのセット割引の有無や対象回線が異なるので、個別の光コラボレーション事業者の紹介は、オススメ事業者を別の記事で紹介させていただきます。
auひかり(KDDI系)
auひかりは、光コラボレーションに次いでエリアが広い光回線事業者となります。
光コラボレーションよりサービス提供事業者数は少ないですが、光コラボレーション同様にプロバイダとセットでサービス提供されております。
auのスマホ回線を利用している方は、スマホセット割引でコストを抑えることができるので、auひかりが光回線の候補のひとつになると思います。
サービス提供エリアの確認 ~auひかり~
auひかりの設備が導入されているマンションなど集合住宅であれば、一部地域を除いてサービス提供エリアは全国に広がっておりますが、「ホームタイプ」と呼ぶ戸建て用のサービスは、中部・関西・沖縄ではサービス提供対象外エリアもあります。
スマホ回線とのセット割引 ~auひかり~
「auスマートバリュー」という割引サービスを利用することにより、スマホ回線とのセット割引が適用されます。割引は、auスマホの利用料金から割引されることになります。
「auスマートバリュー割引」について
auひかりのスマホ回線セット割引は、「auスマホ回線の特定プラン加入」と「auひかり回線を使った光回線と電話サービスの加入(一部対象外事業者有り)」が割引適用条件となります。
NURO光(SONY系)
NURO光の最大の特長は、回線速度が速いことです。
他の光回線事業者は、下り回線速度が1Gbpsであることがほとんどですが、NURO光は下り速度が通常プランで「2Gbps」と高速です。更に高速の10G/6Gbpsプランである「NURO光 10Gs/6Gs」も提供しています。
また、料金面でも戸建てで利用する場合、他の回線事業者よりも割安な設定になっていたり、無線LAN機能が標準で付いているなど、魅力的な点があります。
他の2つの回線事業者と異なる点として、NURO光サービスを提供するプロバイダは「So-net」のみとなるので、プロバイダを選ぶことはできません。
サービス提供エリアの確認 ~NURO光~
NURO光のサービス提供エリアは、他の2つの回線事業者と比較すると限定されます。
サービス提供エリアは、関東・東海・関西・九州・北海道となっております。
詳しくは、以下のサイトで検索してみてください。
スマホ回線とのセット割引 ~NURO光~
ソフトバンク スマホ回線ユーザーなら、NURO光回線と電話プランに加入することによりソフトバンクの「おうち割」という割引サービスを適用することができます。ソフトバンク スマホ回線の加入プランにより月額500円~1,000円がソフトバンク回線費用から割引となります。さらに、家族がソフトバンク回線ユーザーなら最大4人分がおうち割の対象となるので、最大で月間4,000円の割引となる点のメリットが大きいです。
まとめ ~光回線の選び方 3つの光回線事業者を検討する~
光回線選びの最初のステップとして、3つの光回線事業者の選び方を紹介させていただきました。
光回線事業者を選ぶ2つの基準
- サービス提供エリアであるか
- スマホの契約回線によるセット割引が使えるか
上記2つの基準で、まずは自分にあった光回線事業者を選んでください。
光回線事業者を選んだら、次のステップは、どのプロバイダや代理店で契約するのが良いのかについてご紹介しますので、よろしくお願いします。